2023年度の新設住宅着工戸数が発表されました。
前年度から7%減の80万176戸という数字です。
その中で持ち家はというと、21万9622戸です。
1959年度(昭和34年)20万7546戸だったことがありましたが、それ以来の少なさです。
全体的にもリーマンショックの影響が大きく出た2009年度の77万5277戸までの減少にはならなかったものの随分と少なくなってきています。
そんな中で埼玉県が14,3%増、半導体企業の進出の影響もあって北海道が11,1%、熊本が17,8%増となっているのが特筆されます。
これからも住宅着工減少が続くと予想されますが、住宅業界に生きる私達には不安にもなりますね。
また空き家の数は逆に年々増えてきていて900万戸を超えてきています。
ますます住宅が余ってきているという事になりますね。
そこには少子化…人口減少の問題も根底にあると言えます。

実は、研修時の受講生の方々には、このあたりの現実に対しての意識を持っていただくことが重要ですね。
住宅業界に生きているものとしてはできれば知っていて欲しい事です。

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常日頃感じていることをお話しします。
何かといいますと、自分たちの住んでいる街の事です。
例えば自分の住んでいる市町村の人口、世帯数、もっと言えば自分の街でどのくらいの住宅が毎年、建築されているのか。
自分たちの販売エリアには住宅会社はどのくらい存在するのか?
どんな人たちが住んでおられるのか?
分譲地の状況、建て替え団地があるのか、どんな企業があるのか、企業の社宅は?
区画整理地はあるのか、用途地域の状況はどうなっているのだろうか。
競合他社のホームページはどんな風に創ってあるのか?
学校は?医療施設は?買い物は? 交通機関は?

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いろいろとありますが、こういったことが住宅会社としてエリアにおける戦略を創るということにつながるものです。
市場(マーケット)を見て戦略を立てる事が重要ですね。
エリアの中での需要に対して、どんな形で供給していったらよいのか。
地域のビルダーとして今後も生きていく為にはどんなことを実行したら良いのか、販売価格はどのくらいが妥当なのか、経営状況を良くしていく為には何が必要なのか?
住宅以外の事も考えていかねばということもあるかもしれません。

街の中には様々なヒントが眠っています。
自分たちの街にぜひ関心を持ちたいものです。
最近は新聞読まない人多いですね。
ニュースソースはスマホなのでしょうか?
地域の新聞にもいろいろと仕事のヒントが眠っているものです。

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住宅業界に生きる人たちの 一人一人が意識を高くして、住まいのプロになっていく事が大切だと考えます。